度あることは3度あるかも!・・・飛島ドリーム

<まぐれだった・・・とは言わせない!>
 5月の中旬、携帯電話が鳴りました。発信相手は「岡田進」・・・「岡田さんからの電話なんて珍しいな?」と思いながら電話に出ると・・・
 岡田さん・・・「もしも〜し、お疲れ様。岡田です。」
 鈴木・・・「あっ、お疲れ様です。岡田さんからの電話なんて珍しいですね!どうしたんですか?」
 岡田さん・・・「鈴木君、飛島行かない?」
 鈴木・・・「えっ、チームウキ工房の飛島釣行は7月ですよね???」
 岡田さん・・・「実は、ウキ釣り秘伝の取材で行くようになったんだけど、25日・26日の月曜・火曜の平日2日間で一緒 にどうかな?」
 鈴木・・・「今回の取材は、クロダイ狙いですか?マダイ狙いですか?」
 岡田さん・・・「俺は、極翔硬調黒鯛の宣伝もしなくちゃいけないからクロダイ狙いなんだけど、鈴木君は・・・マダイを狙 ってくれ!」
 鈴木・・・「えっ、マダイ!・・・確立は低いですね・・・まっ、了解しました。じゃ、超〜忙しい仕事の予定もあるので休める ようにシフト予定を組んでみますね。また 連絡します。」・・・この時、この電話が「2度目の奇跡?」を生み出すことになるとは思ってもいませんでした。
 24日の11時、飯能のウキ工房の工場駐車場に岡田氏、ウキ釣り秘伝 編集長の矢野氏と私を含めた3名で集合、その後「1000円で行けるうちに急げ〜!」と、12時前に高速に入り山形の酒田港を目指し関越道を北上しました。車中で、こんなやりとりが・・・
 鈴木・・・「岡田さん、俺と一緒に釣りに行かないと寂しいから俺のことを誘ったんですよね?」(笑)
 岡田さん・・「いいや、そんなことは無いよ!ただの運転手・・・」
 鈴木・・・「えっ・・・」(涙)
 矢野さん・・・「ハハハハッ」(笑)心の中で「ちくしょう!絶対、マダイを釣って見返してやる〜!!!」と秘めた闘志に火が付き、眠い目も覚めてハンドルを握りました。山形の酒田港に到着し、しばしの仮眠。その後、庄内の兄貴こと秋野さんと合流し、岡田ファミリーの「親父」・「長男」・「末っ子」と役者が揃いフェリーに乗り込みました。親父曰く・・・「出来の悪い息子達だから、あまり期待してないけどね・・・」
 酒田港から約1時間半の航程で飛島に到着。常宿の「おらが海の家」に入ると、今朝、烏帽子群礁で上がったと言う83cmのマダイを見せられテンション急上昇!・・・早々、船に乗り込み目指す場所は「オビシャク島」、そう、2年前に私が83.5cmのマダイをキャッチした思い出の場所。しかし、船長は「2・3日前、オビシャク島はフグが多くてダメだった、烏帽子の方がいいぞ」というが・・・結果、初日は岡田さんが「狙いのクロダイ」46cmを1枚キャッチしただけで、私と秋野さんは「狙いのお土産?ホッケ」を確保し終了しました。夜には、お決まりの「宴会!」狙いのクロダイが釣れた岡田さんは、コーラを片手に「今日は、フグが厳しかったなぁ〜、取合えず取材にはなったけどでも、狙いは50cmオーバーだからなぁ〜」と、まだ満足はしていない。・・・しかし、どうせ岡田さんの取材だからとノー天気の秋野さんと私は、メタボも気にせずビールに焼酎を飲んで〜飲んで、飯もたらふく食べて〜食べて、編集長の矢野さんを巻き添えにして釣れなかったうっぷんを酒で晴らすかのように飲み明かし、夜は更けていきました・・・
 2日目の朝、4時に港を出て向かう場所は烏帽子の「サザエ本島」・・・「んだぁ〜、食っているのはサザエだけだ。今日の潮なら釣れっど〜、ここでやってみれ〜!」と船長オススメの場所だ。潮を見てみると、右沖から入り「サザエの離れ」をかすめ「フタメズラ」方面に早い潮が流れている様子で、岡田さんが「マダイの潮だ」と言う。
 船付け場に荷物を降ろし、気合を入れて用意に取り掛かろうと思った瞬間・・・そこに大きなエサ取り?いや場所盗りが登場!・・・クジ引きで磯決めをしているのにも係わらず他船が釣り座に直接船を付け3名を下ろしてしまったのです。その場所に入ろうとしていた岡田さん・・・我慢をして釣りを始めるものの、そこはワンド状で潮下のポイントのため、降りてきてしまった釣り人の仕掛けが目の前を流れ岡田さんは仕掛けを投入できない。オマケに、その釣り人の仕掛けが秋野さんの仕掛けとオマツリしてしまう始末・・・
そして、直接文句は言わないが矢野さんも「取材妨害もいいところですよ!」とかなりキレている様子・・・これじゃ、取材にならない!と船を呼んで「大平(オビラ)に釣り座を移す」と言うが・・・このまま釣り座を空けて、ココに入られて釣られてしまうのが一番嫌だった私は「ここに残ります!」と宣言。居残りしてマダイ狙いに専念しました。しかし、その後も妨害は続き、私を飛び越えて仕掛けを流す釣り人・・・私の頭上に竿や道糸が何回も往復する状況にも耐え・・・しかも、ハリに付けたくわせオキアミSPチヌLは残りっぱなしにも耐え・・・・・・そんな状況の中、岡田さんたちが移動して1時間ぐらい経った時であろうか、水中根の手前で仕掛けが馴染みハリスが立ったかなという直後にデルタ−1EXを水中に消しこむアタリが・・・すかさずアワセを入れてヒット!
 しょっぱなの走りにも耐え「止まった!・・・取れる!」と思い手前に寄せてきた瞬間・・・ハリス切れ。ハリスを見てみるとハリのチモトで切れていた。しかし、魚から反応があったのは事実。根拠は無いが「まだ潮が早い、もしかしたら、潮が緩んだら喰うかも?」という「予感」みたいなものがあったため諦めず仕掛けとコマセを投入し続けた。
 他船が磯上がりを始めた10時半、沖まで流していた私のウキが、潮でシモっていく・・・糸フケを取りラインを張りながら流していくと竿先を引っ手繰るように大きなアタリが伝わってきた!・・・反射的にアワセた瞬間、大型のマダイと確信。 ロッドは岡田さんから無理やり借りて初めて使った「New極翔硬調黒鯛1.5−53」のため、竿の感覚が判らず「どうせ岡田さんの竿だ、折れてもいい、取るぞ!」と限界近くまで曲げ、慎重かつ強引にやり取りを開始。
 2〜3分ぐらい経ったであろうか?思ったより早く手前まで寄ってきたが重くて浮き上がらない。しかも、手前には根が張り出し道糸やハリスが触れたら一発で切れてしまうような状況なので気は抜けない。
やっとの思いで海面まで浮かせたマダイは、見ただけで80cmオーバーと思わせるメタボな魚体。
 同宿で同じ磯の乗り合わせた方にタモ入れをして頂き無事にキャッチ!
・・・興奮も冷めぬまま岡田さんの携帯に「マダイ出ましたよ。80cmはありそうですよ」と連絡。
 「すぐ矢野さんに行ってもらうから
!・・・」港に戻って測ってみると「81cm」しかし、産卵前のメスのマダイで魚を縦にするとそのまま立ってしまうようなメタボっぷりで俺と一緒!(笑)
 岡田さんも狙いの50cmオーバーのクロダイをキャッチしており、また、秋野さんも40cmちょっとのクロダイをキャッチし、無事取材も成立して帰路についた。ウキ釣り秘伝は6月25日に発売されます。どうやら私が表紙らしいが表紙がもっとカッコいい「イケメン」ならもっと売れると思うのに・・・(笑)これから、また「ダイエット」でも始めるかな?と思いつつ、3杯目のおかわりをしてここに報告させて頂きます。
                                                  マダイマイスター 鈴木 勝也

当日の竿は、岡田さんから無理やり「使わせてください!」と奪い取ったものを使用。

ロッド・シマノ New極翔硬調黒鯛1.5−53

リール・シマノ ハイパーフォースMG2500DHG

道糸・サンライン テクニシャン「オ・シャ・レ」2.5号

ハリス・サンライン 松田SPブラックストリーム3号

ウキ・ウキ工房新製品「デルタ−1EX M−5B(ピンク)」

ハリ・オーナー 遠投はやてX 8号

道糸とハリスを直結し、直結部分にガン玉3Bを打ち、ハリスにG3を段打ちして浮力ギリギリに調整した。

コマセは、マルキューの「スーパー磯マダイ」2袋に「メガミックスチヌ」1袋にオキアミの3Kブロックを2枚(6K)を用意。付けエサは、ウルトラバイト?とサナギエキスを添加した新製品「くわせオキアミSPチヌ」を使用。

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