2度あることは3度ある?・・・再び「井田」へ 岡田 進編
井田の七ッ島の中で一番沖にある「一の島」全景。この日船長の お勧め場所だったのだが「足場が・・・」 |
朝のうちはほとんど潮は動かなかったがそれでも30cm前後が 遊んでくれた。 |
緩い潮の中で食ってきたのは43cmのクロダイ。専門に狙っても おもしろそうだ。 |
一番右の磯が今回の釣り場「二ノ島」。南向きに二人、北向きに 一人入れるが行き来はできない。 |
満潮と干潮を間違えたぁー、釣りにならない。 「北村さん、梅雨明けないね。暑さはまだ大丈夫かも」 「そうだね、行ってみようか」と言うことでYahoo天気予報を開くと25日(7月)は曇りで最高気温も30℃に届かない。朝のうちは北東で午後から南西の予報で風さえ吹けば我慢できる。て事で午前3時に合流して井田(いた)に向かう。 ここの渡船時間は6時15分と遅く、3時に出ても充分間に合う。 5時30分に港に着くと平日と言うのに釣り人でいっぱいだ。しかし、全員シーラ狙いのルアーマンだ。 地元の方が堤防でゴミ拾い、そしていつもの光景なのだがこの日も駐車場のトイレ掃除のおばちゃんが話かけてきた。 「今日もメジナ狙いかい?・・・メジナは旨いんだよね、私はサカナが大好きで福島の二本松からから引っ越してきたんだ。」と言う。 「じぁーメジナが釣れたらやるから夕方港に来て」 「船長にトイレ掃除のおばちゃんて言えば分かるから置いていって」と言うことで今日はおばちゃんのためにもがんばらねば・・・。 この日の釣り客は我々2人だけで、本来なら今日から船体整備でドッグ入りする予定を我々のために一日延ばしてくれたとのこと。申し訳ない。 北村さんの話では今日の干潮は8時20分ころだと言うことだ。確実ではないがこの付近の釣り場は干潮から満潮にかけての上げ潮は南に流れる「下り潮」で満潮から干潮にかけての下げ潮は沼津方面に流れる上り潮が多い。そして大きな湾口のため、離島なみの速い潮が流れる。 「もうすぐ干潮だから上げの下り潮に期待して二ノ島だね、二ノ島は下り潮しかできないけど」と言うことで船長に告げると・・・ 「えっ、一の島か三の島がいいんじゃーないですか?」と言う。この船長の言葉を信じれば良かった。逆だったとは!・・・ 7時ころ釣りを開始するが潮はまったく動いていない。いつもなら真っ黒になるほどのエサ取りも皆無?・・・ 「もしかして!」しかし何時になっても、その「もしかして」がない。1時間ほどして30cm前後のメジナは食い始めたが潮は動かない。そんな状況だが 「あっ、食った。デカそうだよ」と竿を大きく曲げた北村さんが先端に移動してきた。 しかし、このサカナは沖に出て行く。なんか変だ。しばらくして足元に良型のクロダイが浮いた。これを機に磯の周りはいつものネンブツダイやスズメダイ、キタマクラなどで真っ黒!・・・しかしこれは想定内でやっと井田らしくなってきた。あとは下り潮が入れば良型のメジナになる。だがようやく動き出した潮は上り潮でやがて激流となった。 「おかしいね、下り潮にならないね。それより潮は上げてくるはずなのに全然上げてこない。むしろ下がってるよ。」 「ほんとだ、下がってるね、満潮と干潮間違ったのかなぁー」と、ここでようやく逆だったことに気が付く。干潮と思っていた8時20分は満潮だったのだ。小潮と言うこともあり干満差が少なかったため気づかなかったのだ。 仕方がないので1.5mほどのでっぱりの僅かなヨレを集中して攻めると30cm〜33cm程度のメジナは入れ食いになるがこれに混ざって40cmアップのアイゴも同時に入れ食いとなり、その数は優に20匹は超えた。サイズ的にその都度タモ入れが必要で両腕がパンパンになる。 そしてこの激流は午後の干潮時間を過ぎても一向に収まらず納竿となり、ちょっと小さ目だがおばちゃん用のメジナとクロダイを船長に預け帰路についた。 民宿も経営する渡船の「いど丸」は海水浴シーズンの渡船は休みで9月から再開とのことで、再開したら今度は刺身サイズのメジナをおばちゃんにプレゼントするため、また井田通いが始まるだろう。 餌 沼津市 トージン釣具店 電話0559−32−8848 渡船 いど丸 電話090−5869−2738 |