東日本大震災・茨城県北茨城市〜福島県いわき市小名浜・現地報告












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『東日本大震災・茨城県北茨城市〜福島県いわき市小名浜』被災地に心を届けました。震災にあわれた全ての人々に深くご冥福を御祈りするとともに、お見舞い申し上げます。
3月11日に発生した東日本大震災。あの震災の地震と津波、原子力の恐怖は一生忘れることのない災害として全世界に刻まれたに違いありません。自然の力の前には人間は無力なのでしょうか。でも災害に打ち勝つ友情と師の思いを心に刻み友への思いは、距離なんて関係無いのかもしれません。
関東支部の角田さんから3月28日に電話があり、ウキ工房のメンバーが数多く所属する茨城県北茨城市から福島県いわき市小名浜のメンバーが心配で少しでもお役にたてばと角田さんが支援物資を集めてくれました。4月3日に被災地を目指しました。私も出来るだけの水と救援物資を集め、ウキ工房の同じくフィールドテスターの大坂部さんも賛同してくれマスクや水を集めてくれました。震災でズタズタの常磐道を北に向け走らせ、日立中央SAで角田さんと待ち合わせ10時30分に合流し北茨城市に入りました。インターチェンジを下り待ち合わせの場所で、ウキ工房茨城支部の白井三喜男さんが出迎えてくれました。メディアでは余り取り上げられず、お笑い芸人ロンドンブーツのアツシさんが訪れた、茨城県でも激災害地区です。海岸線に出ると!景色は一変します。『七つの子』で知られ童謡や小歌で知られる野口雨情記念館や北茨城市のシンボル的二つ島、五浦六角堂、天心記念館など地震と津波で被害を受けました。そして津波で最も被害が大きい大津港に。津波で河口から伸びる新堤防は大破、大津港の浜は壊滅的被害を受けました。漁船を含む船舶と漁具、建物や自動車、ありとあらゆる物が津波の被害を受けました。私たちが訪れた時間帯は、丁度お昼過ぎで炊き出しが行われ、大人も子供も炊き出しの順番を待ち鍋を貰うところでした。まだ炊き出しが行われています。ここ大津港は、何回となく通った釣り場で、思い出の沖堤防も被害を受け河口から伸びる新堤防は見る影もありません。シャッターをきるのも忘れ、ただ愕然としてしまいただただ見いるだけ...。津波の怖さを思い知るだけでした。そして、白井三喜男さんの案内で平潟港へ。ここは、角田さんも竿を出したことのある長浜や九ノ崎が有ります。『岡田さんと竿を出した釣り場は...崖が崩落して...』その有り様に角田さんも言葉が有りませんでした。平潟港も多くの被害を受けました。津波もここでは、12〜13メートルに増幅され堤防の高台にある漁師小屋や民家を津波がのみ込んで行ったそうです。海面からの津波の高さを見ると想像を絶し、足が震える程です。そして、白井三喜男さんに救援物資の水を託し茨城県北茨城市を後にし、福島支部のメンバーの待つ福島県いわき市小名浜に車を走らせました。途中鮫川河口の東電火力発電所に目をやると、河口部から砂浜の岬が張り出す光景が見えるはず?岬が無い...。河口は広がり全て流され大量の土砂が発電所を襲っていたのであります。そして沈んだ気持ちを奮い起たせ、いわき市役所小名浜支所に救援物資の水を届けに向かいます。私や角田さん、大坂部さんの気持ち(心)を届けました。小名浜は、ウキ工房福島支部のいわき市に住むメンバーのホームグランドであり茨城支部のメンバーも良く行く釣り場で、MFG東日本の大会も毎年開催され、ボランティアのゴミ拾いをはじめ、小名浜とは繋がりが深いのである。小名浜支所市民課の磯上さんのはからいで、事前に話を通していただいたお陰で次長兼市民課長の舘さんが笑顔で迎えてくれ、簡単な受付をしました。職員の若手に荷下ろしも手伝っていただきスムーズに終了。感謝の言葉と『何年かかるか解らないが、小名浜に安心して釣りに来れる環境と設備を整え、釣りに来られる人々を迎えたい』と舘さんから釣り人冥利に尽きる、来て良かったと思う有り難い言葉を頂いた。
そして、福島支部のメンバーが待つ上州屋小名浜店に向かいます。やはり浜通りに出ると地震と津波で被害が酷く、そこかしこに爪跡が...。岡田さんの話しには聞いていましたがこれ程とは...。言葉を失います。角を曲がり上州屋の駐車場に入るとウキ工房福島支部のメンバーが国井さんや佐藤峰雄さん、阿部ちゃん、渡部くん、佐藤くん、佐藤Jrくんが揃って迎えてくれました。いわき市に居る皆も無事で一人の怪我人もなく再会することが出来ました。本当に良かったです。そして震災の話しの他、釣りの話しや渡部くんや佐藤くんの好きな〇〇〇の話しなどで少し震災を忘れる事が出来ました。そして私や角田さん、国井さん、大坂部さんからの気持ち(心)が支部の皆に手渡されました。
そして早く皆で釣りが出来るように願いながら被災地を後にした。関東支部の角田さんは、遠く群馬県から高速を乗り継ぎ茨城支部と福島支部、また小名浜の為に貴重な物資を沢山提供して頂きました。角田さん、有り難うございました。私も茨城県の海岸線に近い被災地におりますが、あたたかい気持ちと励ましを頂きました。有り難うございます。そしてチームウキ工房の素晴らしさと仲間の大切さを再認識した事は言うまでもありません。チームウキ工房で本当に良かった。皆に出会えて本当に良かったです。まだ東日本を中心とする大きな余震が行っています、皆様くれぐれも地震に気お付けて下さい。また岡田さんを囲み早く皆と楽しく釣りが出来るように願っています。
有り難うございました。
                                                報告  伊藤 武