湖のような水面に広がる波紋・・・これも能登の魅力だ


翌日の石崎漁港で釣れちゃった今年5尾目の50cmオーバー、目標の年間10尾は達成できるだろうか?





石崎漁港で富山支部長の田島さんは46cmを頭に良型を5尾取りこんだ。


今回、カメラマンを引き受けてくれた北村さんは麦が浦ではチャリコやカイズだけで冴えなかったが翌日は指の痛みも取れ、40cmオーバーを数尾ゲット。

雲見3兄弟の長男、愛知の鈴木さんは、この日の最小魚を上げ、記念撮影。
麦が浦で最初に取りこんだのは45cmで、この釣り場では珍しいサイズだ 10年以上通っているが、ここ「イヌジマポイント」でこのサイズは初めて!・・・おそらく連日の雨で水温が下がり小型のカイズの活性が低いためだろう。

まるでサウナ!・・・湿度100パーセントの中でクロダイ釣り

九州の釣り雑誌「磯釣りマガジン」のグラビア取材の依頼で能登半島へ!・・・とは言っても今回は同行記者が居ないため、カメラマンそしてモデルも私?・・・
どうやって写真を撮るの?・・・カメラ三脚にをセットし、食ったらセルフタイマーでシャッターを切れってか?・・・誰かを連れていって写真を撮らせろと言う雑誌社の企みの取材依頼だろうが、カラーグラビアに使えるデジカメラを持っているヤツは少ない。持っていても撮って貰うと水平線が斜めだったり、「アップで頼む」と言っても中途半端なカットばかりで使えない写真ばかりだ。
写真が撮れてこのクソ暑いときに付き合ってくれるヤツ!・・・こんな都合のいいヤツを探していると居ました、すぐ近くに!・・・
「北村さん、能登に行かない?・・・」
「いつ?」
「いつでもいいよ、クロダイは釣らなくてもいいから写真撮って」
「えっ、取材?・・・どこの雑誌社ですか、こんな時期に!」
「磯マガだよ、何日にする?」と言うことで、ほぼ強制的にカメラマンをゲット!・・・あとはクロダイが釣れること、暑くないこと、できれば曇り空で湿度が低く、多少の風があること・・・を祈り、そして私のためにかどうか分からないがちょうど今日から「高速道路どこまで行っても1000円」のありがたい国の配慮も受け8月7日の深夜、埼玉から能登半島を目指す。
氷見市の「矢田釣具店」で仲間と合流し、初日に向かったのは能登半島の中間、穴水町の麦が浦で、できれば「野々木鼻」が希望なのだが・・・。
6時少し前に到着すると大病を患い2年ほど渡船を休んでいた「道辺渡船」の船長がやさしく出迎えてくれた。
「体調はどう?・・・」
「うん、まだ少し動くと疲れる。仕事(カキの養殖業)も半日が限界だね」

「無理しないほうがいいよ」と言いつつ、無理を言って釣り場を見て回るがやはり水位が高く、「野々木鼻」は無理だ。そんな訳で我々仲間内で言う「イヌジマポイント」に4名で渡る。
この麦が浦の釣り場は比較的エサ取りは少ないが、なんといっても真夏・・・練りエサを大量に持参して釣りを開始する。カメラマンのはずの北村さんはいつの間にか支度を終えスタート、そして一投目でヒット!・・・竿先をちょこっと曲げて15cmほどのミニミニサイズを取り込み「本命だ!」騒ぐ。
私もスタートするが、エサのオキアミは残ったまま!・・・こんな状態が1時間ほど続いたとき、同行の村西さんに45cmがヒット、ここではいいサイズだ。これで気合が入るが、その気合もすぐに失せる。まったくエサは残ったままで、なんの変化もないのだ。
どうなっているんだろう、ここの釣り場は手のヒラから足の裏サイズが絶えずアタるところなのだが、この日は北村さんの一尾だけで、その後は、カイズもまったくアタらない。道辺船長は例年よりも5℃ほど水温が低いと言っていたが、それが原因か?・・・
ここのポイントの水深7mほどだが、底を狙ってもエサは残ったまま・・・少しづつタナを浅くし、竿1本ほどまで上げたときにアタリ!・・・それも強烈な引きで45cmの良型が上がる!・・・そして再び沈黙が続く。
曇りだが無風で蒸暑く、アセが噴出し、その湿気で私のカメラがご臨終!・・・同行3名は開始から3時間も経過しないのに座り込んだまま竿を出している。こんな状態が昼まで続き、弁当を食べて再開するとドロ濁りの潮に変わった。この直後、再びウキが入り、39cmをゲット!・・・3時納竿予定だったが、少し風が出たため4時まで延長することになり、並んで竿を出していた北村さんが最後の望みをかけて釣り場を移動した直後!・・・「痛てぇー」と言う北村さんの悲鳴!
「どうしたの?」
「オコゼに刺された」と悲鳴を上げている。そして、なんとしたことか、北村さんが悲鳴が響き渡る中、この日3度目のアタリが!・・・北村さんが移動し、その空いたポイントで食ってきたのだ。なんとなく気まずい思いで取り込むと、これも45cmのグットサイズだ。だがとても写真を頼める雰囲気ではない。そっとリリースし、渡船を呼んで帰港。
幸いなことに北村さんの痛みも能登島の宿に着く頃には治まり、ひと安心・・・
翌日は富山支部の仲間と8名で七尾市の石崎漁港の小さなな堤防に入り開始するが、ここもエサ取りがほとんど居ない。しかし前日と違うのは時合いになるとダブルヒットは当たり前、トリプルヒットも数回あるほどの魚影の濃さで、型も40cm〜45cmが多く、この日は私がカメラマンに変身したが、置き竿にして撮影中の私の竿にヒットし、釣れちゃった51cmを頭に計7尾。圧巻だったのは山住、田中コンビで、2人で25尾以上の大釣り!・・・正確な数は分からないが、
おそらく全員で40匹は軽く超えていただろう。
               

     道辺渡船 (穴水) рO768−52−0696
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