イナダじゃーないよ、クロダイだぁー

「干物にしないでよ」長野の山岸さんがゲットしたのは
48cmの良型


クロダイ、メジナそれぞれの入賞者



シマノ「釣りロマンを求めて」撮影報告

      (きのうは50cmが釣れたのに・・・)            風裏を見つけてコメント撮り

 5月11日〜12日、山形県の庄内で広島の名手、大地 昭さんをゲストにテレビ東京系「シマノ釣りロマンを求めて」の収録に行ってきました。
 今年の日本海のクロダイの乗っ込みは季節外れの大雪や激しく上下する気温などで全国的に遅れており、庄内でも2週間ほど遅れ気味との情報で不安だったため、前日の10日に一人で撮影予定地の由良、八乙女の「赤岩」で試し釣りをしました。
 朝のうちはおびただしいフグの猛攻に遭いながらも35cm前後を2尾、そして本番に備えて一尾釣れたら釣り座を移動しながらも2時までに50cmを頭に6尾!・・・
「なぁーんだ、これなら明日のロケは楽勝!・・・」しかし、自然は甘くなかったのです。本番初日こそ天気はよかったのですが、2日目は西の強風で雨・・・渡船は出ず、港周りで撮影となりましたが気温はイッキに真冬に逆戻り!・・・コメント撮影のときなど、普段でも活舌の悪い私ですからホッペに使い捨てカイロをあて、口の周りを暖めないと喋れないほど冷え込んでしまったのです。
 朝3時に起床し、ホテルを出て4時から磯に立ち夕方の6時までの14時間にも及び、ダルマさんみたいな怖い顔のデレクターや私にとってはバズーカ砲とも思えるカメラを向けられ過酷なロケでした。ですが唯一の救いは庄内出身で超天然のAD、Aくんで、カレの天然ぶりには癒され、楽しく撮影は終了したのですが、釣果そしてなによりシャベリが苦手の私としては観てほしくない・・・しかし関係者からの「視聴率アップに協力を」と言うことで予告することになりました。
 関東圏の放映は5月22日(土)夕方6時、12hテレビ東京で放映されます、ご覧下さい。


水温が11℃台まで低下!・・・気まぐれな海に完敗!

 釣りロマンの撮影から3日後、今度は新潟、糸魚川のえびす釣具店の「チームエビス」の大会ゲストで出かけ、能生海岸で竿を出しました。
 北風が少し吹いていましたが、海はベタなぎでベスト!・・・しかし、いつになってもオキアミは頭が付いたまま上がってきます。仲間が水温を計ると、なんと11.5℃だと言う。間違いだろうと何度も計り直すが同じだ!・・・こんな中、40cmほどのイナダが食い始めて釣りのジャマをする。
 案内してくれた仲間の携帯は鳴りっぱなしで、各釣り場もイナダのオンパレードで、まったくクロダイの釣果はないと言う。こんな中、やはり釣り場を転々とした仲間が加わり、磯の上でイナダの干物作りが始まり、その干物が出来上がったころ、根に囲まれた1.5ヒロほどの浅場で竿を出していた長野の山岸さんの竿が曲がった!・・・
 「どうせイナダだろう」・・・何度もダマされているため、無視しているとクロダイだと言う。カメラをもって駆けつけるとほんとうにクロダイで、それも50cm近い大型です。
 「なんだよ、釣るなよ、これも干物するか」など仲間の攻撃を受ける中、大事にストリンガーに掛ける。
 「ウキが入って何度か戻ってしまったんですよ、ハリのチモト部分がパーマしていたからクロダイだと思ったらやっぱりクロダイでした」と状況を教えてくれた。ベタ底のときによくあるが、これは仕掛けを斜めにして張っているとアタリがでる。
 この後、他の仲間も干物作りをやめて釣りを再開するが状況は変わらない。こんなとき、上越の釣り場に入っているベテランから連絡が入り、やはり上越方面も同じで、最近、日中は北風が吹き、水温が下がるが3時ころになると風が止んで食い始めると言う。
 私がベテランと言うのだからかなりのジイさんだが、年期の入った信頼できる人だ。夕方までやりたいところだが、この日は12時上がりで、検量所のえびす釣具店に戻ると検量係がヒマそうにしている。
 「何匹か検量した?」
 「まだ・・・」結局この日検量したクロダイは3尾!・・・魚影の濃い糸魚川周辺の釣果としてはなんともさびしい釣果だったが、えびす釣具店の太っ腹オヤジのお陰で大量の景品に参加者はそれぞれ「えびす顔」で解散となった。


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     えびす釣具店
(24時間営業)
 
     рO255−53−1363

                
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