富山の田島さん、村西さんも中型ながら能登の
クロダイをゲット


不調の能登だったが庄内釣り師の実力を見せた
榎本さん


今回は不調だったが、実力はピカイチの若手、
山住さん


粘りに粘った田中さんだが納竿間際にヒット!


53.5cm・・・わずか0.5cmだが私の能登記録
は更新できた。


初日5尾、この日も2尾上げて絶好調の犬島
さん。


チームウキ工房富山支部長の実力発揮!・・・
面倒見が良く人気者の田島さん。


山住さんの良きライバル、田中さんも粘って
1尾ゲット!

開始して30分、強烈なファイトを見せた能登のクロダイをゲット!

庄内の佐藤さんは「イ島」で2尾ゲット

伊豆通いが続いている愛知の鈴木さんもこの日はクロダイ狙いで能登半島へ


折戸群礁では42cmが最大魚だった。

「今年は遅れ気味だよ」との情報の中、能登半島へ
 どこまで走っても1000円!・・・この高速料金はありがたいのだが、ゴールデンウィークともなれば渋滞は避けられないだろう。TVでも連日、大渋滞のニュースが流れる。そして、その下りのピークと予想される5月2日午後10時に、自宅を出て関越道、上信越道、北陸道を走るが、クルマは多いものの渋滞も無い。
 ちょっと拍子抜けしたが福島の仲間と待ち合わせのパーキングに入ると一変!・・・駐車場は満車でトイレ、そして食券を買うにも行列、さらにGSスタンドも大行列、恐るべし高速1000円効果!!!
 しかし、普段よりも30分ほどオーバーしただけで富山の仲間の待つ氷見の矢田釣具店に到着した。

矢田釣具店 рO766−72−0737

5月3日 
 初日は先週絶好調だったと言う能登島周辺を狙うとのことで、長浦の島田渡船に向かい、いつものタヌキ親父が操る渡船で、能登島のテトラや磯に渡るが、クロダイどころかオキアミは残ったまま、フグも釣れない。
 磯替えするが、ここも状況はまったく同じで4時まで粘ったが、いくらコマセを撒いても小魚一匹現れないまま納竿となった。
 他の仲間も状況は同じで、能登、しかも例年だと二桁は当たり前の能登島周りでボーズとは!・・・しかし、仲間に釣り場を譲り、最後に種子島に渡った「親分」こと犬島さんは5尾、西野さんも2尾釣り上げ、その西野さんがこの日のニギリもゲット!・・・これこそ春の珍事だ。ここで今回のベストショットを収める。
この夜、西野さんの酒のピッチは上がり、その勢いで私に翌日の釣りを挑んできた。明日の西野さんとの対決を楽しみにフトンに入る。

島田渡船 рO767−66−1304

5月4日
 2日目は能登半島の先端、「折戸群礁」に向かい、穴水町の宿を4時に出発。数年前までは急いでも折戸までは1時間半ほどかかったが最近は道路が整備され、1時間で到着。
 茅山渡船の船長によると、ここでも乗っ込みは遅れているようで、前日は木の浦やシャク埼などの深場で数匹上がっただけで、港の前の「折戸群礁」は小さいのが1〜2尾とのことだ。
 しかし、大型が期待できる「折戸群礁」は捨て難い。そこでAさん(ボーズだったので名誉のために匿名)「長島」の地方よりに入り、前日のチャンピオン西野とチームウキ工房のエース、山住さんは沖向きの先端に釣り座を取り、他の仲間は木の浦やシャク埼の釣り場に入った。

 潮は前の磯との水道をゆっくり右に流れ、いい感じだ。しかし、ここは非常にフグの多い釣り場で、左に入ったAさんのコマセで私の前はフグに悩まされることが予想される。
そんなことはお構いなし、いやそれを計算してか、Aさんは大量のコマセを撒き、私を今月下旬に出場する全国大会に対戦相手に見たてて釣りを開始・・・
 案の定、1投目からハリが無い。そして連続5回ハリを盗られたため、ハリを大きく(グレバリ8号)するとハリは残るようになったが当然、エサ(オキアミ)は残らない。ボイルオキアミに変えても同じだが、そんな中、開始から1時間ほどして、突然、竿先を持ち込む強烈なアタリが!・・・シマノのニューロッド「極翔硬調黒鯛0.6」を元まで曲げて走りまわる。
 「デカそうだね」
 「50(センチ)はあるよ」
 しかし、タモに納まったのは42cm。
以前から能登のクロダイは引きが強いが、今回は更にそれ以上の引きの強さだ。この後、山住さんにヒット・・・しかし、30cmちょっとの小型だ。
 普段ならクロダイに食い気が出ればエサ取りは消えるはずだが、ここのフグは最強?・・・なのか一向にエサが残らない。そこで練りエサに変えると、こんどは練りエサには歯型も付かない。
 ここ数年、このパターンが多いが、これはフェロモン入りの配合エサのコマセを使用しているためで、このフェロモン入りの場合、練りエサもフェロモンが入っていないと食いが悪い。そこでマルキューの「くわせオキアミスペシャル」を数匹混ぜて練り直して仕掛けを入れると1発でヒット!・・・しかし、クロダイの食いは良くなった分、ブグも当然食いは良くなり、ときどきしかエサがタナまで入らない。そしてエサが入っても、ちょっとでも誘いを入れてエサを動かすとすぐにエサを盗られてしまう。そのため、底にエサを這わせたままの状態で止めておき、竿先でアタリをとり、納竿までに3尾追加したが、折戸群礁を狙った我々4名は山住さん2尾と私の4尾だけのちょっと寂しい釣果。
一方深場狙いで木の浦方面に入った仲間も不調で十数名で8尾と能登らしい釣果はなかった。

茅山渡船 рO768−86−2051

5月5日

 この日、穴水湾を予定していたが、この日もナギの予報!・・・で、外浦の鵜入付近の磯に渡してくれる「民宿・漁火」のご主人にお願いすると快く引き受けてくれた。しかし、主人の話ではここでもまだ乗っ込みは始まっていないと言う。
 この「漁火」は250年前の網元の家でときどきTVの旅番組でも紹介される有名な民宿で20年以上も前からときどきお世話になっている。そして能登半島での私の大型記録は53cmで過去に2尾上げているが、その2尾共ここ鵜入の磯で上げている。
 港・・・と言っても、小さな港でおそらくこの漁火所有の船だけの港だろう。停泊する船も定置網の船とあとは船外機の小船があるだけでこの船外機で渡るため、一度に3〜4名が限度。すでに数名が渡っていたが、私は富山の仲間と4名で「ゾウゾウ鼻」に降り立つ。
 風はないが多少のウネリが入り、輪島向きにはサラシが伸び、いい感じだ。まずはオキアミをハリに付けて第1投・・・ハリが無い!・・・次もハリが無い!・・・こんな状況がしばらく続き、練りエサに変えて磯際にエサを送り込むと、ゆっくり沈んで行くウキが止まった!・・・軽くミチイトを張るとイッキに竿先が海中に引き込まれた。この引きは昨日よりも更に強烈で下へ下へと突っ込む。これをミチイトを出さずに耐えると竿のパワーで少し浮かすことはできるが、再び突っ込む!・・・これを何度か繰り返すうちにウキが見え、やがて魚体が見えた。
 「デカイ!・・・」カメラを構える北村さんが叫ぶ。

 タモに納めて引き上げるが重い・・・50cmオーバー、3kgはありそうだ。北村さんに計測してもらうと53.5cmで能登の自己記録を0.5cm超えるクロダイだった。そしてこの直後、再び強烈なアタリがくる・・・しかし、上がってきたのはカンダイでこの後、オキアミに変えてもなんの反応もなくなり、竿を置いて磯をウロウロ・・・そしておにぎりで満腹になり、3日目の疲れでウトウト・・・このとき、夢を見た。庄内のAさんにヒットし、しばらくやり取りし、ようやく足元までよせたのにバラしてしまった。これで目が覚めるが夢の中でもバラすとは困ったヤツだ。
 他の釣り場に連絡を入れると「カブト岩」に乗った犬島さんが47cmと40cm、田島さんが35cmを上げただけで、どこも不調で。船長の言うように、まだ乗っ込んでいないようだ。
 この後、納竿間際に田中さんが40cmほどのサイズを一尾取り込んで納竿・・・あと一週間もすれば能登のあちこちから朗報が聞かれるだろう。

温泉民宿 漁火 рO768−22−2410
 
http://www.wajima-minsyuku.com/isaribi/

茅山渡船  рO768−86−2051
 
http://www.tsurifune.com/ship/detail/shipID/1466/
うみえさ本舗・釣侍穴水店 076−852−2727
 http://www.turizamurai.com/storeInformation/anamizu.html

                                
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