老人虐待の一人、田中さんだが初日3尾、2日目3尾、3日目5尾と安定
した釣果で実力は相当なものだ。

   歳の差27歳のカミさんもゲットして絶好調の角田さん!            来るのは遅いが釣るのは速い?・・・中村さん。

     田島さんはチームウキ工房富山支部長の実力発揮!・・・       鬼の形相だった北村さんだが一尾釣れると温和な顔に!

     ポイントを譲ってもらってようやくヒット!

48cmでこの日のトップ!・・・どうだ、釣りなんて釣ったモン勝ちよ・・・!?

  「ほんとうに一投目で食っちゃった」田中さんはこの日も絶好調!・・・

     「やったね、ヌカ床コマセの勝ち・・・」参りました。

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今年の日本海の乗っ込みは遅れぎみ?・・・それでも能登半島はクロダイパラダイス

 能登なんて5時間もあれば楽勝!・・・の、はずが鶴ヶ島ICから関越道に入り、10分も走らないうちに魔の渋滞表示!・・・「ウソだろう夜中だぞ」しかし、この渋滞は藤岡JCまで続き、出発早々から1時間のタイムロス。
 恐るべし、1000円効果!・・・途中のトイレタイムや燃料補給も行列、しかし、この「どこまで走っても高速料金1000円」の歌い文句につられて出かける我々も文句を言える立場ではないのだが、円高、そして原油も上がっていないのになぜかゴールデンウィーク直前になるとガソリン代が値上げ!・・・なんとかなりませんか民主党さん・・・などとグチっていると450キロの道のりも早い。氷見の矢田釣具店で富山の仲間と合流するが、今年は遅れぎみでどこもまだクロダイは不調のようだ。そしてこの日は能登半島の先端、折戸群礁を予定していたが南西10mの予報で無理と言うことで七尾湾の堤防に向かう。到着したときの七尾湾は無風ベタナギだったが開始すると風が吹き始めた。
 本来ならこの時期は藻が多い内向きがよいのだが向かい風になり、沖向きを攻めるが、まったく生物反応が無い状態が続き、1時間で早くも集中力が切れる。しかし、堤防に竿を置き、オニギリをパクついていた群馬の角田さんの竿が突然横走りし、海に引き込まれそうになる。オニギリを放り出し、慌てて飛びついたその竿にクロダイが!・・・見ると居つきのクロダイではなく、沖から入ってきた乗っ込みクロダイだ。これで全員戦闘モードに入るが食ってくるのは堤防の両先端だけで、結局この日は角田さん3尾、田中さん3尾、そして田中さんの隣に移動した中村さんが1尾上げただけで初日は終了・・・そんな訳で「明日があるさ」を口ずさみ宿に入る。そして2日目・・・
 この日はやはり南西の強風で再び七尾湾で遊ぶことになるが、今回は堤防ではなく、湾のど真ん中の磯。堤防が大の苦手な私もいつになく気合が入る。理由は磯と言うこともあるが、富山の山住、田中両名に「オヤジを翌日は両脇でボコボコにする」と前夜、遅くまで虐待を受けたからだ。
 この釣り場は以前一度竿を出しているが、だいぶ様子が違う!・・・前回入ったときは水深は1.5ヒロ前後で海底は砂地だったように記憶している。しかし、水深は2.5ヒロほどあり、ところどころ海底は岩盤だ。ボケたのかな?・・・いや、ボケたのではない、どうやら潮で海底の砂が流され、1ヒロほど深くなったようだ。
 クロダイが居れば一投目で食うはず・・・先にコマセを撒いた者勝ちだ。しかし、田中くんはこのときのために前日のコマセを残していた。これを我々の間で「ヌカ床コマセ」と呼ぶが、この「ヌカ床コマセ」を先に撒かれてしまったのだ。案の定一投目でヒット!・・・そして田中、うしろの離れ磯に入った山住、さらに富山支部長の田島さんも加わり、老人虐待が始まった。田中くんはその後2連発、山住3連発、さらに北村さんまでも連発するが、いくらコマセを撒いてもコマセは田中、北村のポイントに流れ、山住、田島コンビのコマセも北村ポイントに流れる。もはやこの磯の全員が敵!・・・手の打ちようがない。さらに田中くんの「岡田さんこっちに入ってください、場所変わりますよ」と落ち込む私に追い討ちをかける。「うるせぇー、ダレが変わるか!」・・・こう強がっていたももの、ついに「一匹だけ釣らせて・・・」プライドを捨てポイントを譲ってもらっものの、これで釣れなかったら最悪・・・さらに私がやっていたポイントで釣られたら・・・こんな不安が脳裏をよぎる。しかし、変わってもらったものの、エサがもたない・・・潮が止まってしまった・・・
食ってこない・・・ヤバイ・・・私の頭の中はもうグチャグチャ!・・・こんな状態が1時間以上続くとようやく潮が動き始め、北村さんの前で風による上潮の下に潜り込む潮ができた。
 この潮に潜り込ませ仕掛けを張っているとヒット!・・・40cm弱を取り込んだがイマイチ嬉しくない。せめて50cmオーバーを上げなければ・・・そこでハリから1mほどの位置にG3のガン玉を打ち、このガン玉を底に着けてエサをハワせて潮目で仕掛けを止めて狙うと良型が食った。
 しかし、数ヶ月前から右肩が痛く、腕が上がらない。身も心もズタズタ状態の私を知ってか、このクロダイは強烈なパワーで走り廻り腕が悲鳴を上げる。当然、取り込みにも時間がかかったもののなんとか足元に寄せたが自分でタモ入れをする余力ない。
 「拓三(田中くん)」タモ入れて・・・」と、なんとも情けない状態で取り込んだのは48cmで50cmに2cm足りない。当然この夜も深まで虐待を受け、翌日はコイツらイジメっ子と離れ、穴水の「野々木鼻」でようやく本来の”のんびり、まったり”した釣りを楽しむことができた。