家島・タカメツメ西でエサ取りの猛攻を練りエサでかわしてヒット!

地域によって引きが異なるのは当然だが、潮流の速い地域なのに、なぜここのクロダイは引きが弱いのだろう?

41cm、まずまずのサイズをゲット。瀬戸内海のクロダイは体高がなくスマートだ。

初日の家島を案内してくれた植田さんも同サイズを取りこんだ

2日目の小豆島の「イチノソワイ」ではカイズ中心だった。

福田ジュニア、清照くんは小学生ながら実力は大人並みで、この日もカイズをゲット!・・・

ハリスに潮受けをセットした独特な釣法を得意とする福田さんはシマノジャパンカップにも度々出場する実力者だ。

庄内の秋野さんは小豆島は3度目、この日はカイズながら3尾取り込む
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日本海のクロダイ野郎が瀬戸内の激流チヌに挑戦!

10月3日
 早朝、姫路市の飾磨渡船の船付け場に到着した車の走行距離は1000kmを超えていた。とは言っても、これは新潟経由で庄内の秋野さん、そして埼玉で私と北村さんを拾って走った福島の国井さんのクルマの走行距離で、私の自宅からだと約600km
だから、それほど遠く感じない。
 北村さんも「思ったより近いね!」と言う?・・・いや、能登だ、庄内だと走り回っている我々は、もうマヒしているから遠く感じないのかも?・・・。
 港には大きな渡船が係留してある。
 「大きな船ですね!・・・伊豆の離島並みだ」
 「そうですか?・・・この辺はみんなこれくらいだから、これが普通だと思った」と、今回、案内してくれるチームウキ工房・兵庫支部長の植田さんが言う。
 しかし、この大きな渡船には我々4名と愛知の馬場さん、雲見3兄弟の次男、鈴木さん、そして他に2名の計9名と少ない。
 「意外と釣り人が少ないんですね」
 「ベストシーズンじゃーないですからね、それと明日、家島全島を使った大きな大会があるからじゃーないですかね」と植田さんは言う。
 港を出て20分ほど走り、まず最初に私と秋野、そして植田さんの3名が降りる。
 「いいところに渡してもらいました。ここは春に実績の高い釣り場で、フトン島(太島)の「タカノツメ・西」と言います。先端と船着け、あと、右のハナレが釣り座です、先に釣り座を選んでください」と言う植田さんの好意で秋野さんが先端、私は船付け場、植田さんがハナレに釣り座を取って開始する。
 「植田さん、ポイントは沖目ですか?」
 「僕たちは15〜20m先を狙います、水深は4ピロほとあると思いますよ」
とアドバイスを受け、まずは沖目を狙うが、強い風が斜め右前から吹き付けている。下層の潮は釣り座と平行に流れているようだが、風による上滑りで沖目に振り込んだ仕掛けも手前に当ててしまい釣り難い!・・・
 そこで足元の僅かなサラシのハケの先を狙うとウキが落ち着いた。しかし、チヌキラー(SS)の00でオキアミで落ち込みを狙うが数秒でエサが無い。
 
エサ取りは少ないと聞いていたのだがスズメダイ、ベラ、フグ、サンバソウ、木っ端メジナと、非常にエサ取りが多い。そこで、マルキューの練りエサ「くわせ練りエサ・チヌ」に変更すると底までエサが残った。しかし、底根が荒く、根ががりの連続・・・そのため、底にエサをハワせて狙えない。
 ウキをチヌキラー(SS)のBに変更し、ガン玉は付けずに練りエサの重さでゆっくりウキを沈めて底までの落ち込みを狙う・・・そして、しばらくすると竿先をひったくるアタリでヒット!・・・
 「秋野さん、写真頼む」とミチイトをフリーにして秋野さんがカメラを構えるのを待ち、取り込みにかかるが、すぐに浮いてしまった。
 「竿が曲がっていないよ、もっと曲げて!」と言うことで、再度フリーにしてクロダイを潜らせるが、やはりすぐに浮いてしまう。
 40cmはあるのに日本海よりぜんぜん引きが弱い!・・・この時期のクロダイは引きが強いはずなのに?・・・ここ家島では、この時期のクロダイは引きが弱いと言うことは後で分かったのだが、体型もスマートで同じクロダイで、こうも違うとは驚きだ。
 この一尾で気を良くし、家島のクロダイ連発!・・・のはずだったのだが、その後、まったくアタリは皆無???・・・昼ころには、すっかりヤル気がなくなり、風景写真を納めていたときに・・・「キマした」と言う声で振り向くと、すでに植田さんのタモにクロダイが入っている。
 これを写真に納めたいのだが、潮が上げて植田さんの釣り座まで行けない。
 「今、そっちに行きます」とヒザまで濡らして戻った植田さんのクロダイもスマートな私と同サイズで41cmだった。
 「沖目ですか?」
 「いいえ、手前です、オキアミで食いました」しかし、私のところは練りエサももたない状態が納竿まで続き、この日は終了。
10月4日
 この日は岡山県瀬戸内市牛窓に移動・・・ここの「まこと渡船」で香川県の「小豆島」に行く予定だが、5時には駐車場は満車で、釣り人が多い。
 「大繁盛じゃーない、また新造船が増えそう?」
 「今日だけですよ、昨日はぜんぜん居なかった。不景気で釣り人は少ないですよ、新造船なんてとても、とても」と出井船長が言う。
 この日は植田さんに変わり、福田さんと息子の清照くん、そして霜田さんが加わり小豆島を目指す。私と北村さんは「イチノソワイ」と言う釣り場、福田さん親子と秋野さんは「ダンプ」に渡り、共にマダイ狙いだが出井船長によるとマダイはイマイチだと言う。
 小豆島は周りに点在する多くの島の地磯が主な釣り場だが、ここ
「イチノソワイ」と「ダンプ」は沖磯で激流が走る釣り場で、クロダイよりもマダイが本命!・・・その激流が渡った直後から走り始める。
 北村さんは、その激流を狙い、私は潮裏を狙って開始する。しかし、ここでも激しいエサ取りでオキアミはまったくもたない。
 練りエサを付けると100%割合でカサゴとベラがヒット!・・・アワせが遅れると、これまた100%の割合で根に潜られ、根がかり!・・・したがって、ここでも練りエサを使用し、底までの落ち込み狙いだが、上層ではサヨリがジャマをし、中層でもベラとカサゴが入れ食い状態、さらに目の前には船釣りの船がイカリを下ろす始末で仕掛けを流せない・・・それでもなんとかクロダイをヒットさせるも30cm前後で、マダイのヒットはないまま、撤収となった。
 一方、潮変わりに「ダンプ」から地磯に磯替えした秋野、福田さん親子は3名で6尾釣り上げ、小型ながらも楽しめたようだ。
 兵庫支部の皆さん、大変お世話になりました。またお会いできる日を楽しみにしております。

  当日の仕掛け


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