明けましておめでとうございます。
           本年もよろしくお願い致します。


●2008年1回目は昨年末の「チームウキ工房東北忘年会」から・・・
毎年恒例となった東北各支部の忘年会ですが、まともに釣りができたことは1度もありません。
しかし、こんな状況でも東北や関東、富山そして遠く、愛知からも”飲めればいい・・・”そんな連中が新潟県と山形県の県境にある「交流の館・八幡」に集まり、明け方の3時まで大宴会が続きました。
、翌朝はほぼ全員が二日酔いで、朝食の時間になっても部屋から出てきません。そんな訳で8時過ぎにのんびり宿を出たのですが1.5メートルほどの波で渡船は無理とのことです。そこで庄内の「鼠ケ関マリーナ」の離岸堤に渡りました。とは言っても渡船はありませんので仲間のゴムボートで渡りましたが、この離岸堤は岸から10メートルほどしか離れていませんので、ゴムボートでも安全です。

この釣り場は水深は5〜6メートルで沈みテトラが多く、クロダイの実績は高いのですが、その分、根がかりも多く、ウキ屋の私には非常にありがたい(?)釣り場で、今回は釣果よりもウキの流失、そして一緒に竿を出せば必ず、何らかの”ネタ”を提供してくれる宮崎県知事そっくりの福島支部長○○さんの隣でドジネタを期待して開始しました。

●小メジナ→クロダイ→マダイ→そして???

今年は冬になっても水温が高く、まだマダイが食っているとの情報もありましたが、まずはクロダイ狙いでスタートしました。しかし、手のひらサイズのメジナばかりで、クロダイの気配はさっぱり・・・このメジナですが、今年は異常に多く、庄内の磯でも50cmの大型が上がっていますが、これも水温が高いせいでしょう。
隣の○○さん・・・この人、自分が釣れているときは非常に口数が多く、うるさいのですが、私や他のダレかが釣れば例えどんなに小さくても、すぐに頭に血が上って無口になる、とっても分かりやすい性格で、私の”オモチャ”には最適な人です。そんな訳で○○さんの隣に入ったのですが、○○さんをオモチャにするにもクロダイが釣れないことには始まりません。こうなったら小メジナが釣れても呼んでタモ入れをして貰おうと考えていると、私のウキが入りました。
サカナは分かりませんがこれまでより少し型はいいようです。
そこで「キタよ、○○さんデカイ、タモ、タモ!・・・」と大袈裟にどなるとタモを片手に不機嫌そうな顔つきでテトラの上を飛んできました。しかし、最初は中型のクロダイと思っていたサカナは次第にパワーアップして走り始め、止まりません。この時点ではてっきりマダイ・・・それも80cmクラスの大型と思ってベールをオープンにして糸を出しますが、それでも止まりません。50〜60m先には消波ブロックがあり、そこを回られたらヤバイ!・・・道糸1.5号、ハリス1.2号ですからネタにしょうと思っていたのに私がネタになりそうです。
しかし、運良く斜め沖に向かって70〜80mほど走ったところで止まりました。
とにかく前の消波ブロックの手前に寄せるまでは無理できません。そこで、ゴミを引っ掛けたときのように、ゆっくり引き寄せ、その消波ブロックの手前まで引き寄せたとき、ウキが見え、なにやら細長い魚体が見えました。
だれかが「スズキだ!・・・」と叫びます。
「なんだ、スズキか・・・渡辺くん交代!」と福島の若手に竿を預け、私は疲れたので一服、もちろんマダイなら自分で捕りますが・・・しばらく渡辺くんのやり取りを見物していると30mほど先でその正体が分かりました、サケです。

●期待を裏切らない○○さん・・・やっぱりやってくれました!

「竿返せ、サケならオレがやる!・・・」と竿を取り上げ、再び私がファイト!・・・この時期のサケは旨いのです。
足元まで寄せると1m近いメスのサケで腹はパンパンです。
「イクラ丼いただき!」「正月用の新巻ジャケだ」など話す中、○○さんの差し出すタモに収まり、ホッとした瞬間、”バキーッ”と大きな音と共に、そのイクラ丼そして正月用の新巻ジャケ頭にネットを被ったまま海中に姿を消しまた。
ちなみに、この○○さんのタモは現在修理中で、まだ戻っていないとのことです。



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